新代表挨拶



左子真由美

みなさま、こんにちは。この度代表の重責を仰せつかりました左子真由美です。たいへん光栄なことで、また、自分には過ぎる役割なのですが、少しでも会のお役に立てるよう勤めさせていただく所存です。周りには優秀な運営委員のみなさんがおられ、そして、会員のみなさんの熱意とお力添えを得て、高齢化していく詩人社会を何とか活性化するために頑張っていきたいと考えております。

この会が設立されたのは1994年、平成6年で設立総会が10月30日です。それから早いもので23年、設立総会の時の胸の高鳴りを私は昨日のことのように思い出しています。設立当時の関西詩人協会の理念として、文章化したものがあったわけではありませんが、ゆるい形での共通理解のようなものがありました。それは、整理してみると、次の3つのFで表せるのではないかと思います。一つ目はFree、自由ということです。言論の自由、表現の自由、誰しもが自分の表現ができる、今は困難な時代になりつつありますが、自分の意見を堂々と言える、ということです。それは、自分以外の人の表現の自由を認めるということでもあり、流派にとらわれない、セクトを超える、詩の表現の多様な現れに寛容であるということです。二つ目はFlatであること。みんなが同じ地平に立っているということです。誰が先生も生徒もなく、ヒエラルキーを作らない団体。会設立当時、初代杉山代表にお願いした時も会長ではなく、代表という名前にさせていただき、お世話をする委員を理事という名前でなく運営委員としました。そして、入会資格を「詩に関心のある人」ということとしました。詩人でなくても詩に関心のある人なら誰でも入会できます。詩が好きな方、朗読する方、研究者の方、詩の翻訳をされている方なども構成員になっていただけるということです。また、会に関西と銘打っておりますが、地域として線を引かず、関西の詩誌に関係する人など広く全国に会員を募集しています。そして、最後、Friendlyということ。親睦を深め、会員同士の交流を図るということです。そのように理念と言えるものがあるならば、3つのFで表せるのではないかと思います。さらに、永井ますみ新事務局長は、4つめのF、Freshを加えたいということです。新たな体制で関西詩人協会は出発いたしました。ぜひこのFreshを加えて新しい展開をしていきたいものです。以上、年頭に当たって述べましたが、これらのことは、関西詩人協会が全国に誇れる素晴らしい理念ではないかと考えております。

「詩」は人間を助けるもの、人間にとって必要なものであります。言わば心の食べ物です。この混迷の現代において人間であることを取り戻すために、ますます必要とされるものであると思います。さあ、新しい船の出発です。わたしであることと、わたしたちであることの矛盾しない希望の島、その島を目指してみんなで関西詩人協会号を漕ぎ出しましょう!

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