関西詩人協会会報 NO23号

関西詩人協会



2001年総会と「自選詩集」出版記念会
「関西詩人協会自選詩集」第3集に 参加作品153篇の結晶
秋の詩画展
大阪文学センター(仮称)建設を求める再陳情書(案)
運営委員会の模様
詩人団体の会報及びアンソロジー
会員の活動
入会・退会者
会員の詩書
あとがき


  2001年 総 会と「自選詩集」出版記念会

日時・11月11日(日)午後1時30分開場/2時開会
会場・東興ホテル 2F 大ホール
大阪市北区南森町1−3−19
電話06−6363ー1201
地下鉄谷町線「南森町」2.出口すぐ
JR東西線「天満宮駅」改札右へ約100米2.出口

午后2時から4時 総 会
4時から 詩の朗読 数氏(自選詩集から)
講演「詩の秘密」講師・青木はるみ氏
会費・会員500円 一般1000円

懇親会午后5時20分から7時30分
今年度中に刊行された詩集出版を祝う会
懇親・アトラクション
会費・6000円

*今年度刊行の会員の詩集を展示する場を設営します。希望者には定価の80%で頒布します。二部ご持参下さい「自選詩集」も当日発売します。頒価2000円



「関西詩人協会自選詩集」第3集に 参加作品153篇の結晶

協会が発足して三年に一度刊行される「自選詩集」第3集が、十月下旬に刊行される。今集の編集担当は、高橋徹、島田陽子、下村和子の諸氏、会計担当は福田万里子氏。出版社は詩画工房です。会員には二部配付。会員には定価の80%(送料込み)の頒布です。
また、第1・第2集をご希望の方は、第1集は竹林館、第2集は詩画工房にご注文下さい。会員には定価の60%(送料込み)で頒布します。何れも現物と振替用紙を入れてお届けします。竹林館・詩画工房の住所等は、会員名簿の広告にあります。ご参加頂いた諸氏は次の方々です。

参加者一覧 (敬称省略)
青木はるみ  阿形容子  秋野光子  浅田斗四路  浅井千代子  朝比奈宣英  飛鳥魯万  後山光行  飯島和子  飯田敏子 伊川明子  猪谷美和子  石井 習  犬塚昭夫  今澤 幸 乾 宏  岩国正次  岩井 洋  上杉輝子 宇田良子  江口光子  遠藤カズエ  大賀二郎  大西久代  大西宏典  岡井 暁  岡崎 葉  奥田博之  奥村和子  刑部あき子  姨嶋とし子 蔭山辰子  梶谷忠夫  和比古  片山 礼  桂あさみ  葛城啓子  金堀則夫  加藤由将  椛島 豊  香山雅代  唐戸こう 河井 洋  神田さよ  神田好能  喜尚晃子  北村こう  木下ひとし  清林 保 五島多麻  古藤俊子  佐相憲一  斎藤明典  佐伯 洋  境 節  左子真由美  佐古祐二  佐山 啓  志田静枝  志賀英夫  柴田忠美  史麻雅子  島 秀生  島田陽子  下前幸一  下村和子  白川 淑  杉山平一  進 一男  住田文子  瀬川美智子  関はるみ  瀬野とし  高明浅太  高橋 徹  高丸もと子  竹内正企  立原昌保 田中信爾  玉田五郎  谷口 謙  司 茜  津坂治男  辻田武美  寺沢京子  ときめき屋正平  外村文象  富田恵美  豊原清明  仲 清人  中井不二男  永井ますみ  中川道子  中尾進彦  中岡淳一  中谷あつ子  中野忠和  中浜睦子  名古きよみ  苗村和正  西きくこ  西田彩子  根来真知子  野際康夫  野島洋光  橋爪さち子  初沢澪子  早川玲子  原 圭治  坂東さとみ  平原比呂子  福田恵美子  福田万里子  福中都生子  藤谷恵一郎  ふじのたが  船曳秀隆  堀 諭  日高 滋  日高てる  藤井雅人  前沢典子  前田尚司  正岡洋夫 松尾照子  松本一哉  三方 克  三島佑一  瑞木よう  水口洋治  水谷なりこ  南 明里  南村長治  水野ひかる  明珍 昇  向井 洋  毛利真佐雄  森ちふく  森井克子  森田魚山  三浦玲子  村田辰夫  薬師川虹一 安森ソノ子  山田満世  山村信男  山本耕一路  横田英子  吉川朔子 吉田 薫  吉本 弘  ゆきなかすみお  由良恵介



大阪文学センター(仮称)建設を求める再陳情書〈案〉

 先に平成12年11月10日提出の陳情77号、「大阪文学センター(仮称)早期建設を求める陳情書」について、文教経済委員会でご審議をいただき、継続審議扱いとなりました。その際、磯村市長の答弁で、ひとつは国際集客都市として役に立つものとして当初から文学館(文学センター)は計画に入っていること、現にこの計画は生きていることを云われ、続けて「文学センターというのなら大阪らしくて、大阪だからつくったなと思えるようなものをつくりたいというのが念願」と述べられました。
そして「大阪としてやるんだったら、こんなんやったらどうですかという積極的アイデアと提案をいただきたい」ともお答になりました。
 しかし、これまで既に関西詩人協会として、平成8年11月10日に磯村市長宛に提出した要望書にも「関西の文学風土を考察できる施設」として、五項目にわ たって具体的な提案を致しております。
 また平成10年11月の陳情書でも、市の基本計画報告を可とし、新規事業として最優先して建設してほしいと要望しましたが、この基本計画には施設設置の趣旨として「大阪文化の価値」「大阪文化を積極的に発信すること」を掲げています。
 そして内容として、書かれた文学だけでなく、浄瑠璃、文楽、大阪弁など大阪ならではの〈語り〉の系譜も視野に入れた「言葉の文化センター」など、基本的な性格や基本方針に大阪にこだわった考え方を掲げ、「文学のアミュージアム」として、参加・体験型の開かれた施設を構想しています。それは総論も各論においても、まさに市長の云う「大阪らしさ」を基調とした報告書です。この報告をまとめた11名の委員の方々も、その認識で一致していると思います。

 この基本計画が、市長の云う「大阪らしい」「大阪だから」というコンセプトが欠けているとするなら、再度この(仮称)文学センター基本計画委員会にはかって検討を加えるようにすべきではないでしょうか。また、併せて広く市民や関係者にも意見を聞くなどすれば、市長が答弁で云われたように、文学センター建設を「一歩、二歩前進させること」になると思います。

 さて、大阪市が熱望していた2008年のオリンピック招致は、残念ながら第五位「最下位」の結果に終わりました。
 その後のマスコミ等の論調では、その要因について「そもそも、なぜ大阪オリンピックなのかというコンセプトの弱さに敗因がある」「最下位の示す意味を反省する必要がある」「オリンピックのような一過性のものはむしろ避けるべきで、この際、文化の方向に目を向けて努力すべきであろう」、「大阪はこの敗退を真摯に受けとめて『文化で都市を立てる』という覚悟を真に持つべきではないか」などの意見がのべられています。
 このオリンピック招致に使った費用は実に53億3200万円といわれています。さらにオリンピックを口実にした開発推進として、主会場予定の埋め立て地への基盤整備として舞州―夢州間の浮体開閉橋(664億円)や北港テクノポート線(直接工事費だけで1,870億円)も注ぎ込んできました。
 例えば私たちが要望している文学館は、オリンピック招致費の範囲内で立派なものが建設できた筈です。(群馬県立土屋文明記念文学館96・7 月開館、総工費27億円、年間運営費1億円)

 今度こそ大阪の芸術文化を振興させ、その魅力によって、大阪が真の「集客都市」となるように願ってやみません。

陳情77号が継続審議となっていますが、あらためて次のことを陳情致したいと思います。

陳情項目

一、(仮称)文学センター基本計画報告(平成7年12月)について、その内容をさらに市長の云う「大阪らしさ」を加える必要があるなら、再度、文学センター検討委員会を構成し、計画を練り直して下さい。
二、併せて陳情77号を採択して下さい。そして検討委員会として実施計画を立案し、直ちに建設に着手して下さい。
                              以上
                                    関西詩人協会

10月に大阪市議会が開催されますので、9月末に事務局に提出しました。

会員の活動

杉山平一氏・10月6日から13日の間、大阪市立中央図書館(地下鉄「西長堀」駅すぐ)で開催される、梶井基次郎生誕百年記念展示会の開催代表。9月29日付「毎日新聞」に『梶井の詩的感性』と題し執筆。
青木はるみ氏・7月20日、飛鳥保存財団研修宿泊所で開催の「詩人会議」夏の詩の学校で「詩の構図」と題して講演。8月1日付「産経新聞」に作品『葉陰』を発表。
有馬 敲氏・8月19日から24日の間、中国の大連市で開催された国際華文詩人筆会に参加して交流。
岡崎 葉氏・万葉に詠まれた和歌浦を、現代版万葉集を創るための、ジャパニーズソングの作品審査員に選ばれる。
刑部あき子氏・福井詩人懇話会の役員に選任される。
香山雅代氏・11月29日の夜、大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウスで開催の「現代音楽作品の夕べ」に、作品『渉る』が鈴木英明氏作曲で発表。
島田陽子氏・「新しい日本の歌」新作発表演奏会で、作詞「カラス」が、平井康三郎氏の作曲で、9月27日の夜、新宿の朝日生命ホールで発表。
白川 淑氏・8月18日から20日の間京都芸術センターで開催の小学生のための芸術体験教室で「京のことばの詩」作り方を指導。
谷口 謙氏・9月8日と22日の両日NHKで「蕪村の丹後時代」についての話を放映。
福中都生子氏・日本現代詩人会の理事に選任される。
三島佑一氏・梶井基次郎生誕百年の記念会に、10月13日のフォラム「梶井と文学表現」のパネラーとして参加。
南村長治氏・詩人・劇作家の阪中正夫生誕百年記念のイベントが、11月4日和歌山県荒川中学校で開催され、記念フォーラムに出演。
森ちふく氏・詩集刊行と詩誌「樹音」十周年記念会を、9月12日に奈良ロイヤルホテルで開催。この会で森氏の作品が女声コーラスとして発表される。
日高てる氏・この記念会に「森ちふくの世界」と題し講演。8月4日、満月の新薬師寺で作品「水ヲクダサイ」を朗読、奉納される。
山本耕一郎氏・中四国詩人会の愛媛地区担当の役員に選任される。
永井ますみ・住田文子・安森ソノ子・中尾彰秀・名古きみえの諸氏は、6月24日の午後、京都上賀茂の愛染倉で、弦琴演奏・音と詩の集いを開催。
水野ひかる氏・9月2日、岡山国際交流センターで開催された、中四国詩人会大会で詩を朗読。
黛 元男氏ら・10月6日から八日の間、松坂市のベルタウン・コミニュティプラザで、「三重詩人」創刊50周年記念資料展を開催。


入会 退会者
入 会
池添公士氏
オユンナ氏
川田あひる氏
本郷博英氏

‖会員の入会について‖
あなたの知人に入会を希望される方がありましたら、事務局に入会申込書を請求され、推薦人になってあげて下さい。入会金2000円、年会費は4000円です。


退 会
何積 橋、添ひろみ、大塚子悠の三氏
哀 悼
岡井 暁氏・七月十三日逝去
植島亨介氏・九月十七日逝去


会員の詩書

檜山三郎著書 私立中学受験『国語』
私はこう教える
鳥影社
ときめき屋正平詩集 「ことみ誕生」 異郷社
井上庚・井上泰治詩画集 「生きまっせ」 浮游社
有馬敲訳編(フストニホルヘ・バドロン作) 「地獄の連環」 澪標
佐古祐二詩集 「Vieの焔」 竹林館
森ちふく詩集 「命は赤い血の叫び」 樹音詩社
大西宏典詩集 「海鳴り」 麦秋社
蔭山辰子詩集 「時のしずく」 ひまわり書房
佐藤勝太詩集 「時の鼓」 編集工房ノア
杉本知政詩集 「伝言」 矢野デザイン事務所
門林岩雄詩集 「火の鳥」 竹林館
水口洋治著 「堀辰雄と開かれた窓」 竹林館


詩人団体の会報 6〜9月分

日本現代詩人会会報 83号
日本詩人クラブ広報「詩界通信」5号
広島県詩人協会通信 192 号
静岡県詩人会報 84号
兵庫県現代詩協会会報 9号
長野県詩人協会会報 87号
福井県詩人懇話会会報 49号
北海道詩人会報 113 号
千葉県詩人会会報 174 号
中四国詩人会報 3号
徳島現代詩協会通信 9月号

アンソロジー 12・10 〜 13・9 の間

詩集 ふくい 2000
福井県詩人懇話会
千葉県詩集 33集 千葉県詩人クラブ
樹 音 15集 板橋区民詩集
みえ県民文化祭 現代詩作品集
詩部門委員会
大宮詩集 大宮詩人会
北海道詩集 47集 北海道詩人協会
長野県詩集 33集 長野県詩人協会
近江詩人会 50年記念 近江詩人会
ひょうご現代詩集 2000
兵庫県現代詩協会
島根年刊詩集 29集 島根県詩人連盟
和歌山詩集 11集 和歌山詩人協会
埼玉詩集 13集 埼玉詩人会
栃木県現代詩年鑑 13年版


運営委員会の模様

8月25日(土)東興ホテル1. 入会者 4名 退会者 2名 哀悼・岡井 暁氏 七月十三日逝去
2.会報23号は10月1日発行予定。
3.会計報告 今年度の会費未納者が百名以上ある。本会報に振込用紙を同封しましたからご協力下さい。
4.自選詩集第3集の参加者は153名となる。編集会議を二回開催。10月下旬に刊行予定。
5.ポエムセミナーについて、11月3日に開催を予定。講師は中岡淳一氏。この回で講師の輪番は終了するので、次年度については他の企画を考える。
6.総会の開催について、講演の講師は、会内部案を採用、青木はるみ氏に、また当日の各委員の役割分担を決める。
7.詩画展の開催について、9月1日から8日の間の出品者は概ね前回と同じ、次回は3月に予定して会場を申し込む。
8.大阪文学センターについて、再度、陳情書(二面に掲載)を総会の決議を経て提出する。
9.次回の運営委員会は10月13日に東興ホテルで開催予定。
最後に永井ますみ会員から、ホームページのアクセス数が7600回に達したと報告される。


あとがき

 総会でみなさまとお会いできることを楽しみにしています。この欄に情報をどしどしお寄せ下さい。
連続爆破テロのニュースは悪夢のようでした。激しい怒りを感じます。険しい世情ですが、明日への灯を点し続けねばなりません。(志賀)
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