関西詩人協会会報第19号

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平成12(2000)年10月1日発行者 杉山平一


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目 次

よりよい会員相互の連係をめざして
2000年度 第7回 関西詩人協会 総会
特別セミナー「朗読のおもしろさ」
第3回ポエムセミナー「下村和子氏」
盛り上がった関西の詩祭「21世紀へ 言葉の花火を」
これからの行事
    第5回詩の色紙展   
   英訳詩集の刊行間近に
   日本の詩祭2000大阪
    関西戦後の同人誌・詩誌展   
    『現代詩・平和賞』の創設   
    会員の活動   
    会員の詩書刊行   
よりよい会員相互の連携を目指して

 関西詩人協会が杉山代表のもと、平成 6年に会員230名で発足して、現在 380名を擁する地域で最大の規模を誇る 会となりました。やがて11月には第7 回の総会を持つことになります。

 昨年の総会では、始めて会員全員の投
票結果により、運営委員二十名の改選が 承認されました。
発足以来の主な事業を振り返りますと 、発足翌年1月17日の阪神大震災に見 舞われた被災地の会員の安否を逸早く把 握して、見舞金や会費の免除等の措置を 実施し、安否状況を会員にお知らせしま した。

 
自選詩集は二集を刊行協会賞を制定し て第一回の賞を授賞、詩の教室(今年度 からポエムセミナー)、春と秋の色紙展 の開催、文学館ツアーの実施、インター ネットによるホームページの開設、イベ ント「二十一世紀へ言葉の花火」の開催 、やがて英訳詩集の刊行等と多彩な行事 を実施してきました。その中で、会の設 立目的の一つ、大阪文学センター建設促 進の陳情を繰り返し行ってきました。

 昨年の総会で年三回の
会報発行を四回 に、会費は2001年から1000円値 上げすることが決議されました。
協会の財務状況は一昨年以降悪化の道 をたどりはじめました。活発な活動の多 様化による支出の増加もありますが、き びしい不況の情勢下で会費の未納者が増 えてきたためで、この急場をしのぐため 事業収入として別会計でプールしていた 約60万円の自選詩集等の売上金を繰入 れることにしました。

 会報の増刊は、今まで催しのお知らせ
をその都度郵送していた機会の多かった のを、極力会報の発行日に合わせてプラ ンを組み、情報提供の効率化を図る目的 もあります。1月を起点として4・7・10 月の1日発行の季刊とします。
 会費は2001年1月から、従来3000 円だったのが4000円になります。この納 付振替用紙は次号の会報に同封します。 いままでの会費未納者は、総会の会計報 告に間に合うよう10月中に納付して下さ るようお願いします。振替用紙を所望の 方は会計担当まで夜間にご連絡下さい。 横田英子さんです。(会員名簿で電話をして下さい)

 協会は会員の一人ひとりのご協力とご
支援が必要です。さらに発展を図るため に多くの方のお知恵と、一層のご声援を お願いしてやみません。


2000年度 第7回関西詩人協会 総会

日時
 平成12年11月12日(日)PM14;00〜17;00
会場 東興ホテル 2F大ホール
大阪市北区南森町1−3−19 06-6363-1201
地下鉄谷町線「南森町駅」2.出口すぐ
JR東西線「天満宮駅」改札口から右へ約100m2.出口

総 会 14;00 〜15;00
事業運営報告 会計報告 次年度事業計画 予算案等
講演「究極のことばとしての上方語」
―分布図から日本語史をたどる―
講師 松本 修氏
(朝日放送テレビ制作部長)
詩の朗読 (自選詩集から) 数名
会費 会員500円 一般1000円

懇親会 17;20 〜 19;20
会費 6000円


特別セミナー
朗読法の実技指導「朗読の面白さ」

六月二十五日(日)午後、ドーンセンタ ーで、劇団代表の花邑てん氏を講師に迎 えて開催。三十名が参加。
朗読には詩の朗読は言外の感性を促す 朗読法、朗誦、聞く人を異空間にまで誘 う劇的、感動的な「語り芸」などと、幅 広いものがある。まず大きな声で、人に 聞こえる朗読が出来る基礎的なアクセン ト、イントネーションの発声指導が行わ れた。朗読の実践に自作の作品を安森ソ ノ子、森井克子、南村長治、佐古祐二諸 氏が挑んだ。

詳しい報告はこちらへ


第3回ポエムセミナー

 7月29日(土)の午後、アピオ大阪 の集会室で、「自然を描く、人間を描く 」をテーマに、アメリカ西部の砂漠や熊 野古道を歩いた下村和子氏がゲストにな って、参会者13名と膝をまじえた講座 と作品の実作指導が行われた。

 次回は12月2日(土)同会場で、ゲ
ストは薬師川虹一氏で行われる。
参加費は500円。会員外は1000円。
参加希望の方は直接会場まで。

主な行事への誘い

第5回 詩の色紙展
会期・10月7日から13日の間
会場・西梅田地下画廊
〈地下鉄西梅田駅西側通路〉
参加希望者は会報17号の募集要項にもと ずいて事前に申し込むこと。

 次回は2月3日から9日の予定。

問合せ・0722-53-7631原圭治

英訳詩集の刊行間近に
薬師川虹一、左子真由美、水口洋治、津 坂治男諸氏が刊行担当となり、会員四八 名の作品参加で、翻訳者は村田辰夫、藤 井雅人、ノーマン・アンガス氏の協力で 、7月中に英訳作業を完了。11月にフ ランス装丁で竹林館から刊行される。
価は2000円。申し込みは竹林館まで。

日本の詩祭2000大阪
  日本現代詩人会主催。創立五十年記念と して、10月8・9日の両日、暫ホール〈 東心斎橋二・七06-6211-3253〉で 開催される。
 8日は午前11時に開館して福田万里子 氏担当の詩画展には、青木はるみ、竹内 正企、中岡淳一諸氏が出品。
 午後1時か
ら青木はるみ氏の司会で、杉山代表が講 演。「戦後詩五十年のあゆみ」の小講演 には福中都生子氏が参加。
 9日は午後1時から各地交流・発信で、 薬師川虹一、島田陽子氏。朗読は日高て る氏の進行で、下村和子、横田英子、左 子真由美、中岡淳一、原圭治、岡崎葉、諸 氏が参加。
参加費は両日券1000円
懇親会の参加費は8日3000円。9日7000 円。

関西戦後の同人誌・詩誌展
 9月15日から10月15日の間、ジュン ク堂書店大阪本店(堂島アバンザ)の三 階特設会場で開催される。
主な詩誌は戦後いち早く創刊の「詩風 土」「詩人」「柵」「きりん」「詩文化 」「詩と真実」「天秤」「月曜日」や、 復刊した「爐」「日本詩壇」等がガラス ケースの中に、また向かいのコーナーで 現在刊行されている同人誌・詩誌が約二 百点展示される。

『現代詩・平和賞』の創設
 詩誌「陽」の創刊二十周年を迎える2001 年に創設実施されるが、募集要項は 会報18号のとおり、締切日が1月10日で す。
 応募者は選考委員の小海永二、明珍
昇、原圭治、福中都生子諸氏に一冊宛送 本のこと。

会員の活動

杉山平一氏・「中原中也研究」50号に「 反復」、織田作之助作品集3(沖積舎) に解説を寄稿。
日高てる氏・6月3日、ダイヤモンドホ テルで開催された「日本の詩祭」の前夜 祭で、自作詩朗読。
横田英子氏・5月15日に詩誌「RIVIER E」50号記念号を刊行。
志賀英夫氏・7月10日に東興ホテルで、 日本詩人クラブ創立五十周年記念の関西 大会を担当理事として開催。八月刊行の 「日本の詩一〇〇年」の刊行委員。
明珍 昇氏・7月27日の午後、大阪 市立こども文化センターで開催されたこ ども音楽会で、作詞「へぐりのうた」「 種子のうた」が物部一郎氏作曲で初演。
大賀二郎氏・8月31日まで、神戸市 立青少年科学館で「南極の自然と生物」 をテーマに写真展を開催。
福中都生子氏・日本海文学大賞の最終選 考委員会に10月6日上京。
豊原清明氏・詩集「朝と昼のてんまつ」 が第41回土井晩翠賞に選ばれ、10月14 日が受賞式。
三木英治氏・宗祇五百年記念連句大会に 永田圭介、鈴木漠、梅村光明四氏と海市 の会の歌仙「運河」が大賞となり、10月21 日に静岡県の定輪寺で受賞式。




会員の皆様、詩集のご出版おめでとうございます(2000年)


豊原清明 朝と昼のてんまつ 編集工房ノア
片淵久子 スイミングスクール ひまわり書房
薬師川虹一 ヒーニーの世界 洛西書院
高丸もと子 今日からはじまる 大日本図書
島田陽子 かさなりあって 大日本図書
渋谷魚彦 あの空の青 編集工房ノア
渡部信雄 途上で 霧工房
進 一男 鳥 二章 本多企画
中浜睦子 青豆(グリーンピース) 編集工房ノア
津坂治男 津坂治男詩集(日本現代詩文庫105) 土曜美術社出版販売
加納由将 夢想窓 創芸出版
瑞木よう  夢見の杖 エポック社
Nオルトナスト 夢に燃える風のたてがみ 竹林館
吉田 薫 傾斜風景 かんと出版
犬塚昭夫 晴耕雨読 異郷社
岸本康弘 竹の花(朗読CD付き) 二十一世紀社
福中都生子 二十世紀に滞在 沖積社
村上のぶ子 ここは小人の国 あしぶえ出版
紫野京子 夢の周辺 月草舎
山本耕一路 朗読CD KOUICHIRO 創風社出版
喜尚晃子・中島睦郎 聖歌が聞こえる 手鞠文庫
進 一男 自由自在空間 沖積社
玉田五郎 遠吠え 竹林館
門林岩雄 やぶにらみ動物記 竹林館
三木英治 太陽の遊歩道 詩画工房
小林尹夫 時間の橋から渚へ、水の童たち 編集工房ノア
江口 節 鳴きやまない蝉 編集上房ノア
清林 保 死んでいる機関車 国鉄詩人連盟
曽我部昭美 緑の時間 叢生詩社
山本美代子 西洋梨そのほか 編集工房ノア
ときめき屋正平 2000年の桜 異郷者

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