市原礼子



大学を卒業してすぐのころ、友人と白馬岳に登った。

下山の途中で膝が痛くなり、苦労した思い出がある。

そのころの写真を今みると、屈託のない顔をしている。

詩など必要のないころだったと思う。

思えば遠くへきたもんだ。
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