関西詩人協会運営委員の頁




名古きよえ



「足あと」

 

 

毎日歩く

曇り空でも

雪が降っていても

人の先になり後になって歩く

 

途中に池がある

白鷲 アオサギが

今日もいるだろうか

池はいつも空を見ている

 

でも 静けさの中に

多くの人が来て

何かつぶやいて

帰って行った物語がある

 

私の物語もさざ波の中へ

誰が聞いてくれるだろう

波に浮かべては

消えていくのを見る

空の雲も毎日変わっている

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