詩の電子ジャーナル『Σ 詩ぐ魔』の創刊にあたって


和比古

 


 

 世の中のAI化は飛躍的に進化し、携帯電話の普及がその最たる例であると考えられます。自動車においてもコンピュータ化がさらに進んでいるのが現状です。出版業界でもしかり。私と電子ジャーナルとの大きな出会いは、電子ジャーナル、電子ブック、電子データベースの購入において、大学図書館の電子化との関連で全学レベルでの対応を迫られたことに始まります。結果として、使い勝手のよい電子化検索システムを図書館に構築することができました。理系の分野においては、最近電子化がさらに進み、冊子体は殆ど不要になってきました。電子化の波は出版業界全体も襲い、従来のように本で購入する必要がなくなってきています。特に若い世代にとっては、電子化は歓迎する変革であると思います。
 一方、詩人たちの高齢化に伴い、若い人達の詩離れを抑えることが望まれています。以前から親交のあった松村信人氏と阪井達生氏と話し合ったところ、若い人達をターゲットにした電子ジャーナル詩誌を出版することで意見が一致しました。牛年生まれの三人が編集者となり「グループ牛」を立ち上げました。アプリには応用性の高いNoteを採用し、表紙絵と詩誌タイトル『Σ 詩ぐ魔』は和比古の案を基本にしました。「Note」と「詩ぐ魔」で検索すれば、容易に本詩誌のホームページに至ることができます。創刊号に掲載した詩群は、依頼した詩人に執筆していただき、「澪標」から3月10日に発刊しました。いずれも力作がそろっていて、良いものになったと自負しています。今後は季刊で出版したいと考えておりますが、掲載料は不要なので、奮って投稿して下さい。この電子ジャーナル『Σ 詩ぐ魔』が詩の世界で詩作の一翼を担うことができれば、望外の喜びです。お問い合わせは「グループ牛」までご連絡下さい。






 

                     



inserted by FC2 system