第16回関西詩人協会総会
  『言葉の花火』第4集出版記念会

2009年11月22日
エル・大阪にて
 いつものトーコーシティホテルから、今年はエル・大阪に会場を移して開催された。
 この日は晴天に恵まれ76名の会員と1名の会員外、委任状105通をもって開会する事ができた。
 会場の設営は十階の宴会場だったので、円テーブルを八人ばかりで囲む円卓会議の形としたが、新鮮味があったのではないかと考えている。午後一時開場から、テレビで9月27日に開催された「詩のイベント・朗読と詩の未来」のDVDを流した。布価500円ですご希望の方は永井へ申し込んで下さい)それぞれの朗読やギター演奏を再び眼にすることができた。


 総合司会は佐藤勝太委員。今回の横看板は新しい会場にふさわしく、同じく佐藤勝太委員が書いてくださった躍動する文字であった。


 今回は今年度に亡くなられた石井習氏への黙祷から開始となる。そのあと、それぞれの会員の受賞などの紹介があった。とても聞き切れないし書ききれないのだが、各地の詩の投稿やイベントを行うこと参加することで、詩がもっと身近なことになれば嬉しいと思う。
 開会の挨拶は横田英子事務局長。諸事情があって、昨年この総会の席でおこなった関西詩人協会賞が継続できなくなったことは非常に残念であるが、まだまだ色んなことをしていきたいのでご協力をと要請される。





 杉山代表は杖をついて登壇され、「スタッフの方は色々困難ななかを無事に総会へこぎ着けて下さって」と慰藉の言葉をいただく。この歳を褒められると話され、会場からは、九十五歳を拍手で祝う。この十一月亡くなられた森繁久弥氏が、学校が同じで、一つ上の学年であったというお話や、関西詩人協会がここまできた道のりを更に発展させていくようにと、祝福された。


 議長選出で、島田陽子氏を推薦可決されて議長席へつく。


 議事は質疑は一括して最後にということで、予定通り行われた。











@運営事業報告
河井洋委員
A会報発行報告
左子真由美委員
B会計決算報告
名古きよえ委員


E次年度予算計画説明
C会計監査報告
瀬野とし監査委員
D次年度事業計画案
説明神田さよ委員
委員会は隔月6回開催。
名簿を2009年1月1日づけで発行。
役割分担(委員の頁参照)
翻訳詩集「言葉の花火第4集刊行。詩のイベント、詩画展を行った。
会報の発行は年四回発行した。ネット上ではリンクの頁参照。
以後も同様に発刊する予定。
手元の収支決算表を元に読み上げ。 監査は問題なかった。 住所録を年鑑にする(今回だけ)
イベントとは別に勉強会のようなものを年二〜三回くらい持ちたい。
詩画展の日程について。
アンソロジー発行。

質疑応答

 昨年第四回関西詩人協会賞(詩集賞としては第一回)を出したばかりなのに、今年二回目から取りやめになった経緯や考えなどについて説明して欲しい旨の意見が会場からあった。
 横田事務局長から「詩人はそれぞれの立脚している原点が少しずつ違っている為に、意見の調整が非常に難しくなった。紛糾すれば関西詩人協会の存立さえ怪しくなるような形になってきたので、前年の総会可決した後でもあり、会員の皆さんに謀りもせずに委員会が勝手に止めた格好になって、誠に申し訳ないと思っています」と平謝りに謝られた。二度三度と言葉を換えて質問があったが、「一旦魚の腹から出してしまったはらわたを元のようにきちんと戻すことは、私の手ではとても無理な事なのです」とも話された。
 

佐相憲一委員新入会員の紹介

有馬敲委員閉会の挨拶 



 

第二部は小松弘愛氏の「方言詩から生活語詩へ、そして・・・」と題された講演だった



2009年度翻訳詩集『言葉の花火・第四集』の出版記念会

お世話になった翻訳者の方々です。
村田辰夫委員 ノーマン・アンガスさん 薬師川虹一さん 藤井雅人さん
村田委員から
 六十八篇の詩が集約された翻訳詩集の、産婆役と自称されるが翻訳者の紹介をされ、「日本語の水で泳いでいる詩という魚を外国語の海に放して、ちゃんと泳がす」というのが翻訳という作業であると解説されて、なるほどと頷く。
 日本語と英語による詩の朗読会が持たれた。会員の詩を七篇、、、、だったが、
飛鳥彰「未来がそこに」 武西良和「黒猫」
(代読・北村真)
福岡公子「浄化」(代読・寺沢京子) 下前幸一「春風は」
遠藤カズエ「忘却曲線」 猪谷美知子
「切断されたハゼの考察」
尾崎まこと「サクランボと大男」

今回の朗読で特記すべきは、尾崎まことさんと村田辰夫さんの、英語と日本語の渾然一体となった朗読であった。英語は全くといって良いほど分からない私であるが、リズムと単語が心地よく耳に入ってきた。(これもDVDに作っています。500円で配布いたしますので、永井に申し込んで下さい)



 懇親会

総合司会は尾崎まこと委員。楽しく飲んだり食べたりしましょうという威勢のいい、簡潔な蔭山辰子委員の、開会の言葉の後、外村文象さんの乾杯。しばらく各自でお話と立食が進む。


今年度に出版された詩集と著者の紹介

司会は北原千代委員と水口洋治委員。
左子真由美・河井洋・すみくらまりこ 島田陽子・佐相憲一 和比古・りら・下前幸一・中尾彰秀 永井ますみ

杉山代表は中座されたが、懇親会も出て下さり、今回の講師である小松弘愛氏ともお話が弾んだようだった。小松氏は講演の終わりに「みんなで泥になりましょう」と言われたにも拘わらず、その端正な姿を崩さず泥からほど遠いようでした。徳島まで帰らなあかんからね。
 会員76名の参加は少し淋しかったけれど、その内60名の懇親会参加というのは有意義な事であったと思います。
今回は会場が代わりました。テーブルの設定も変わりました。お料理も変わっていますが、皆さまのご意見を伺っておきたいと思います。ご遠慮なく永井宛にメールを下さい。


 窓の外が暮れなずんで大川の色が沈む頃に閉会となる。閉会の言葉は岸本嘉名男委員。
次年度の有意義な関西詩人協会の活動を約し、なんと万歳三唱して、解散となった。








inserted by FC2 system