第4回 詩で遊ぼう会

       神戸―未来へ

神戸

   海が光る街

     山に抱かれた街

      そして

        十年前震災があった街

詩を軸にふれあいのひとときをこの街で

場所:ホテル北野プラザ六甲荘
日時:2005年9月24日(土)
     午後2時より4時30分
主催:関西詩人協会
 関西詩人協会の今期の予定を立てる委員会があった時「今度は神戸で、震災10年でもあるし・・・」という言葉を受けてコトは始まったのだ。
 神田委員からの 2月の最初の呼びかけに応えて、10名余もの神戸市近くの会員が指定された喫茶店へ集合して下さったのには感激した。全員で取り組むと言うわけにいかないので、準備会として神田さよ、高谷和明、石井習、大賀二郎、香山雅代さんと私(永井)が寄ることになった。
 各人の朗読詩は飛び入りでなく、募集して(もちろん審査無し)当初12篇、当日お休みが一人はいったので11名となった。持ち時間はアピール・メッセージも含めて、5分間に限定した。
 神戸ゆかりの詩人たちの資料は私が作った。ここで自慢してもナンだが、裏表印刷の小冊子にして、詩と略歴を入れるようにしたものだ。55部作ったが不足したらどうしよう・・・という不安も解消され。殆ど人が集まらなかったらどうしようという事態に至らなかったのもご参加頂いた皆さまのおかげです。
 参加者は出演者も含めて42名。内訳は会員が34名、会員外が8名あった。

プログラム に従って予定通りに始められた。
 総合司会神田さよ挨拶
「水が欲しいオニギリが欲しいという時期を過ぎて、綺麗な花が見たいとか女の私などは紅が引きたいとか、詩人である私たちは詩が書きたいと思った訳です。傷とか苦しみとか悲しみとかの区切りが十年という時間でできる訳ではないのですが。神戸の震災が忘れられ勝ちになる頃、神戸でこういう会が持てるというのは嬉しいことです。耳で聴いて作品の響きを楽しみたいと思います。」
金堀則夫事務局長挨拶
 「詩と神戸は似合っている。大阪は小説ですか?京都は和歌でしょうか。
神戸震災の時はいち早く震災の詩集ができました、凄いなと思いました。
昨年の滋賀県での「詩で遊ぼう会」の時も言いましたが、詩が苦ではなくて、詩楽で楽しんで時を過ごしたいと思います。」

1.神戸ゆかりの詩人の詩朗読
   富田砕花(香山雅代)  テキストはこちら

 前奏付の朗読、言葉がハッキリ届いて場慣れしている感じがした。言葉の熟語の絢爛としたところは、彼女との共通点か。
 






     竹中 郁(高谷和幸)  テキストはこちら 
 
 関西詩人協会へは入会したてだが、姫路文学館でよく動いておられるようで、時々は会場の参加者に水を向けたり、堂々とした司会者振り。
 このキリッとした文節の竹中郁詩もピッタリの人選だったと思う。




    足立巻一(大賀二郎)   テキストはこちら

 長年の市役所勤め?とか。今は悠々自適。足立巻一氏との縁も深いようで、晩年の病床の彼の事にも触れて印象深いお話があった。





     多田智満子(春名純子)   テキストはこちら

 少しマイクが届きにくかった難はあったが、多田智満子さんに心酔しておられることが、良く分かった。









2.会員による詩の朗読
      石井習「掴め・蹴れ・動け」
      木下幸三「P・T・S・D」
      MARU「オルゴールDOLL」
      ますおかやよい「たわごと」
      岡崎 葉「海辺の時間」
      中尾彰秀「芙蓉」
      神田好能「平和がいいと叫びたい」
      外村文象「青島」
      香山雅代「真夜の旅」「霧のかたちをうつした眼鏡」「」
      永井ますみ「木の下の闇の」
      蔭山辰子「長女の誕生日」


3.一行連詩創作
  円卓を用意しました。テーブルには6名から8名が着席。各テーブルごとに「神戸ゆかりの詩人たち」で読んだ詩の一節が飾ってあり、それに続く形で作品を作ります。中にはパスされる方がおられるかと思いましたが。見事に全員参加でした。そしてその作品がこちらです。


 緊張の中にも楽しい会でした。音と詩の出会い、新しい人達とのであいがあり、朗読も初めての方、何度目かの方それぞれの味があって良かったと思います。
 私は例の通りビデオとMDを持って行きました。9月末日やっと1時間作品と総会用の30分作品に作りました。ご希望の方には配布致します(但しどちらでも郵送込みで1000円頂戴します。勿論、経費以外は会の方へ納めます)メールでもハガキでもお申込み下さい。なかなか良い出来になっていると思っています。

 総会用というのは、11月27日の関西詩人協会総会の折に、議事が始まるまでの30分間、皆さまに見て頂くためのものです。その日はどうぞお早めにおいで下さい。(文責:永井ますみ)
   


会員の詩の朗読の司会と一行詩進行を高谷和幸。最後の一行詩の発表を神田さよと岡本真穂で行った。
神田さよ挨拶

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