詩で開こう

    こころと未来を

 兵庫県現代詩協会と関西詩人協会の交流会

2019年8月17日 西宮市民会館で初めての合同イベントがあった。

その参加記である。

田島廣子

「西宮市民会館行はどれに乗ったらいいですか?」と車掌さんに聞いた。

「この階段を下に降りて下さい」車椅子の人が「ここですよ。」

エレベーターで降りると着いた。

参加者は出演者も入れて69名。大きな会議室の半分に椅子を並べで、まずは開会挨拶。兵庫県現代詩協会会長 時里二郎さん 関西詩人協会代表 左子真由美さんで始まり、進行は神田さよ・永井ますみさんであった。 

私・田島は受付担当。

Eさんのファッション可愛くて素敵やね。横目でみながら・・・受付は関西と兵庫に分けてしたので混雑はしなかった。

名簿以外に皆さんが誘って来て下さった方には自分で名前を書いていただいたり、名札をつくったりした。

一部は不要。二部の交流会参加費用3000円。

 自作詩の朗読は8名で私には初めての人がほとんどであった。関西詩人協会について言えば、村上うさぎさんは歌をテープで流されて音量が大きくて詩が聞こえにくかった。熊井三郎さんは御自分の「100円詩集」より朗読され、名古きよえさんは海外旅行の詩を朗読された。山川茂さんの「怨嗟の食卓」には株で儲けて家族がうるおせるようにと祖父がやったことが、田畑まで手放すことになる。母はわざとゴツンと食器を祖父の前に出す。山川さんは「ぼくなんか、生まれんほうがよかった」と大きな声で叫んでしまう。家族の雰囲気は最悪である。ずっと後になって「・・・あの頃のこと、こらえたってな・・・」と母は言う。

母さんは気にされていたのですね。いい詩である。

同じく山川さんの「動けなくなくなった母」89歳の父は車の運転は危険。車を諦め手放したら、バスで行くしかないが、バスから降りてからも自宅まで重い買い物の荷を持って、15分歩いて帰る。痔の手術をした父の代わりに老いた母はリュックを背負う羽目になる。何とか帰宅できたが腰痛が出てトイレにもいけずにオムツをしている。涙ぐんでいる母。元気なころの母の姿が次々に浮かんで来る。現代の高齢夫婦の暮らしを鮮やかに訴える詩である。 

ピアノ演奏は松原さおりさんでショパン作曲「ワルツロ単調」ベートーベン作曲「エリーゼのために」を弾いてくださった。

ピアノの調子が悪いのに、見事に最後まで弾かれた。エリーゼのためは酔いしれた。

人形劇は鬼のパンツが面白かった。

 自作詩朗読の後に各自が参加している同人誌・個人誌の販売ブースに移動して、本の販売・購入と談話などの交流があった。当初参加を聞いていたグループは28団体だったが、当日御自分の詩集を持って参加したりがあったので、机が足りない状態だった。何しろ売り手も買い手も初めての事なので流れの悪いところも見かけられたが、賑わっていた。

 

二部の交流会は参加者32名。全員は名前と所属をいって交流した。ええっ、あんだけ食べて3000円では安いよ。なあとOさん。満足気であった。スイカはあまり甘くはなかったが、利尿作用があって、アルコールも出してくれるので助かる。

こういう機会を又、持てたらいいなと思った。

私は早速、10月6日に予定されている「ふれあいの祭典詩のへエスタひょうご」に詩「台風」を送った。

             

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